人にされて嫌だったことがあっても、「でもこういう借りがあるし」「でもいつも良くしてもらってるし」みたいな勝手な忖度で自分の中だけで処理して押し込んでしまうことばかりだ。それって相手の本当の気持ちを直接訊ねない上嘘をつくことになる点で不誠実だし、折衷を目指すコミュニケーションをサボっていて失礼だと思っている。のだけど、近しい人ほど失うのが怖いし不穏な感じを自ら持ち込むのが億劫で、踏み込んだ対話とか改まった話が全然上手にできない。 例えば極端な話、もうあなたとは遊びたくありませんとか、言ってしまいされすればそこで縁が切れるかこういう時だけ遊ぼうって合意を取った上で遊び続けるか決められるはずなのに、傷付けるかもって思うとめんどくさくて先延ばしにしてしまう、もう関わりたくない相手にかける時間が増えてもったいないと思いながら。
気にならないことや嫌だと思うことのラインは人によって全然違うから、都度話し合うしかその線引きの決め方ってどうしようもないと思う。親に反抗したいこととか人生で何百回とあったけど、その度わたしはわたしを育ててもらったという大きすぎる恩義とあとはまあ今ある借金のことを思い出して、「そんなこと言える立場じゃない」と思い込んできた。考えてみれば、立場とかいうわたしの場合自分視点でしかない謎の考えのせいで、何を主張することも阻まれてきたな。そういうところって仕事をする上でもずっとコンプレックスの一部だ。
