240204 社会を良くするやり方には色々ある

高校生の頃は世界中の問題に敏感で、関心があったし解決への意欲があったし、でも直接やれることは少ないからまずは自分が理解して考えること、それから周知することをやろうと思ってそうしていた。日本のニュースなんかでは足りないから、BBCとかCNNも見られるように英語の勉強もめちゃくちゃちゃんとした。高校生のいわゆる課題研究、一生懸命どうすれば状況が良くなるか考えるけど、大それた提案には踏み切れず教育オチになるのが鉄板だった。意外と大人だし、突拍子もないことを思いついたり大きい声で言ったりするのって、自分の中から湧いてくるいろんな反論を跳ね返す綿密な勇気がいる。結局問題意識を広く共有することが解決へのソフトな第一歩としてきっと有効だから、教育ってめちゃくちゃ大事やんと思うようになった。

自分の生活や楽しいことへの興味で手一杯で、遠く離れた誰かの困り事に無関心な人は愚かとすら信じていたけど、あれから5年余りしか経っていないのにわたしはすっかり変わったな。高校生なんて自分の住んでいる場所でどういうことが起こっているのか、大人たちが毎日何を考え何をしているのか、そんなことすらさっぱり知らない。でもそれが青さの特権であり、力である。

今のわたしは毎日仕事をするのに精一杯で、今まさに起こっている虐殺や被災のことも考える余裕がなく、意識的に情報を遠ざけている。今よりもっと若かったわたしが見たら即説教されることだろう。でもね!働くことは少しだけ世の中を良くすることだって信じてやっているからそうなのだ。許してほしい。あなたのエネルギーが眩しいよ。仕事という形で世の中をちょっとだけ変えられそうな新しい力を得て、自分にとっても学びの毎日で。この記事を書いていて気付いたけど、今の仕事モチベの高さって高校時代の勉強に一生懸命だったときの感じとすごく似ていて、またどこかで転けるんじゃないかって不安になる。未来を見据えることが大切な気がする。ちゃんとブレーキ踏んで、肩の力を抜いて、どうにか落っこちないようにやっていこう。過去の自分に恥じないわたしでいたい。