240206 ゴジマイ観た

ゴジマイを観た。何も頭使わずに東京を破壊するゴジラを見るつもりでワクワクして行ったら、思ってた500倍色々考えちゃった。ネタバレします。

まずわたしって戦争映画が大好きだし特攻隊が大好きなんだったそういえば。好きとか言うのもなんか変だけど。戦争帰りの男たちの機微がすごく丁寧に考えられて表現されていて、胸熱シーンが多かったな。冒頭の島のゴジラ登場シーン(開始から登場までのスピードが秒でマジで嬉しかった)で死んだ仲間たちを見て呆然とする敷島と、死体を運ぶ橘を見て、そうだよな、戦争って人の死体をたくさん見るということなんだなとか思った。中学生くらいのとき、零戦がテーマの舞台が大好きだったことを思い出した。みんなそれぞれ家族があって、守りたいものがあったから戦時中の扇動に乗ってしまったわけで、切ない。ゴジラ対策の作戦に呼ばれたけど家族を思って辞退した人たちのこと、根性なしとかそういう風に見えないように描かれてるのがありがたかった。「俺たちにしか船は動かせない」みたいな台詞が結構印象的で、わたしみたいなのの代わりはいくらでもいるけど、身に付けたスキルが求められる場というのが必ずあるし、誰にでもできることでも自分がやってきたことは誇っていて良くて、使いようなのかもって思えたし、プライド持ってやっていこうと思った。

ゴジラって、街を破壊する怪獣を見て面白がる映画じゃなくて、前代未聞のドデカ怪獣に勝ち目ないのに混乱の中立ち向かう人間の映画なんだって、シン・ゴジラゴジラvsコングも劇場で観たのに今回ようやく理解した。原発のイメージがめちゃくちゃ投影されていることにもやっとしっくりきた。遅すぎる。

あと普通にゴジラのビジュがめちゃくちゃよかったな、デカくて恐ろしくて。ぶら下がりCGはちょっとかなり面白くなっちゃったけど。ドデカ綱引きにウケながら涙浮かべる体験かなり面白かった。

今回、古い友人と離れていく人生の交差点としてゴジラを観に行けたことがとても大切で嬉しかった。同じ所属だった頃からわたしはずいぶん変わってしまったけど、一緒に観るとなんだか当時の感覚で観てしまって余計考えることが多かったな。安藤サクラまじで良い役者だ。